天童眼鏡橋は山形県天童市に明治20年石造り二連アーチ橋として建設されました。
築造から127年が経過し、苔や藻などが付着し、石の表面などが剝れるなどの劣化が進んでいるため、
新しい技術を取り入れた修繕工事が実施されました。
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施工前 | 施工後 |
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トヨタ産業技術記念館は、建築史的に評価された赤レンガの建物を歴史的遺産として保存しながら、展示施設として活用されています。
一般的に煉瓦の寿命は100年とも云われています。
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施工前 | 施工後 |
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長崎居留地二十五番館は、長崎に3ヶ所あった居留地-東山手・南山手・大浦-のうち南山手二十五番の建物で明治22年(1889)に建設されました。
本館完成から約20年後の明治43年(1910)、本館とは別の棟梁によって右奥に別館が増築され、文明開化の雰囲気を伝える明治期の和洋折衷建築物で、昭和41年(1966年)明治村に移築されました。
2015年12月、移築され約50年経ったこの建物の修理工事が行われました。
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施工前 | 施工後 |
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トヨタグループ館は、1925年に建設された旧豊田紡織本社事務所を建設当時の状態に修復され、豊田佐吉氏・豊田喜一郎氏のゆかりの品や資料などが展示されている建物です。
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施工前 | 施工後 |
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歴史的建造物や文化財の保存修繕においては、加圧超高温水洗浄でポーラスの奥深くまで洗浄をしてから、表面を保護し、劣化を抑える必要があります。
そのために基材への水の侵入を防ぎ、水捌けを良くするため撥水性、透湿性のある塗料を塗布します。
水の侵入はカビの発生、水垢汚れ、脆弱化の進行を早める等の恐れがあるからです。
コーティング剤は塗膜を構成せず針状結晶を形成する防水剤とチタン鎖体を用いた耐候性のある強化剤を使用します。
珪酸ナトリウムと珪酸カリウムを含有する防水剤は、はすの葉から着想を得た薬剤です。石が含む石灰、マグネシウム、アルミニウムなどの金属イオンと反応し、石内部で金属ガラスの針状結晶を構成します。
歴史ある建造物の意匠性を損なわず、降雨時には濡れ色になり、そして内部には水の浸入を防ぎ表面は撥水する
含浸型防水剤・透湿型撥水剤のダブルコーティング施工です。